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容器包装もエコ「軽装化」 ゴミは“元”から根絶 新たな買い物基準へ(産経新聞)

 リサイクルに回すより、最初からゴミを減らそうと、食品や日用品の容器包装の簡易化が進んでいる。精肉売り場からは定番の食品トレーの使用が減り、簡易包装の商品を民間団体が推奨する動きもある。容器包装が“薄着”かどうかが、商品選びの新たなチェックポイントとなるのだろうか。(津川綾子)

 ≪推奨商品増加中≫

 価格や品質と並んで、「容器包装が少ないかどうか」を新たな買い物基準として普及させる活動をしているNPO法人「ごみじゃぱん」(神戸市)。昨秋から、商品分類ごとに中身(重量)当たりの容器包装が少ない数点を「減装(へらそう)商品」として推奨する実験的な活動を始めた。

 推奨商品は「板チョコ」や「ドレッシング」、「台所用洗剤」など41分類394点で、今後さらに増やす。現在、「ダイエー甲南店」(東灘区)など神戸市内の3店舗で、推奨商品の棚にシールやポップで「減装商品」と掲示し買い物客にアピール中だ。

 環境省によると、容器包装は家庭ごみの約6割(容積比)を占める。「容器包装が半分に減れば、収集経費が約4割下がるとの試算もある。手間とお金をかけてリサイクルするより、根本から減らすことが必要」と、ごみじゃぱん代表の石川雅紀・神戸大学教授は目的を話す。実際、店頭での客の反応は「関心が高く、好意的」(ダイエー広報)。減装が商品PRのポイントに定着する可能性もうかがえる。

 ≪消える食品トレー≫

 一方、スーパーは包装の軽装化へと、自主的に舵(かじ)を切り始めている。

 「オーケー・サガン店」(東京大田区)の精肉売り場では、約40種類の商品をビニール袋詰めやラップのみの簡易な包装で販売。おなじみの食品トレーはわずかしか見当たらない。

 「客が会計後、食品トレーを捨て肉を袋に詰め替えるのが以前は定番の光景だった」と渡部武敏精肉バイヤー。そこで、「オーケー」全店で平成16年ごろから、骨が袋を破りそうな手羽先など一部を除き、精肉のほとんどを簡易包装に切り替えた。ゴミ分別にかかる人件費や資材費が減り、その分、価格で客へ還元できたという。袋入りのひき肉を手にした同区の主婦(51)は「食品トレーは洗って再び店の回収箱に入れるのが手間。袋は便利」と評判は良い。

 そもそも容器包装には「商品を良く見せるセールスマンとしての役割」(石川教授)もある。だが、食品トレー(約4グラム)入りとビニール袋(約1〜2グラム)詰めと、2種類の包装で鶏肉などを販売する「サミットストア芦花公園駅前店」(世田谷区)の精肉担当、小島哲也さんは「食品トレー入りの方が見栄えが良く、袋詰めは中身が見えづらいが、お客様は意外と見栄えを気になさらない。時代の流れでしょうか」と話す。

 小島さんによると、精肉が袋詰めの場合、そのまま冷凍したり、袋に粉を入れ空揚げづくりにも便利と客からの反響がある。見栄えから環境考慮や利便性へ。容器包装のセールスポイントも変わりゆく予感だ。

 ■野菜・果物は不要

 消費者はどのような容器包装を「不要」と考えているのか−。環境情報科学センター(東京都千代田区)が平成20年、都内のスーパー利用者417人に「不要・余分な容器包装がある商品」を聞いたところ、(1)生活雑貨(60人)(2)野菜・果物(59人)(3)肉など生鮮食品(58人)(4)菓子類(56人)−の順だった。聞き取り調査では、「野菜・果物のトレーはゴミになるだけ」「トレーと袋の2重は不要」との指摘が上がる一方、「中身がバラバラになっては困るので必要」との声もあった。

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